コンテンツ作りの要「経験学習サイクル」
みなさんはデイヴィッド・コルブ氏の「経験学習サイクル」をご存知でしょうか。
経験学習サイクルは
●経験
●内省
●概念化
●試行
この4つの要素から成り立っていると言われています。
振り返る(内省)だけでなくキーワードにする(概念化)、そしてそれを試す。ビジネスパーソンの成長スピードを上げていくために、とても大切な要素です。
そしてこの4つの要素にいくつか付け加えたものが私の経験学習モデルとなっています。
内省とキーワード付けを繰り返す
私は日々の出来事をなるべく文章にしてメモすることをおすすめしています。文章にすることで言語化力も向上していきます。
そうして概念化したものを表現するのですが、その時に自分なりのキーワードをつけていきます。例えば私だと、「10分商談」「要件整理」「核心質問」などがそれにあたりますね。
そしてそれを1枚にまとめてSNSに投稿したり、お客様と議論していくわけです。
その時、資料のボリュームを極力減らして、お客様と一緒に議論するとリアクションを引き出しやすくなります。
お客様との議論は、かなり盛り上がるものもあれば、ふーん…で終わるものもあります。私はそういったリアクションも含めて、これらを1軍2軍3軍に振り分けています。
●1軍:どのお客様に出しても万能
●2軍:1軍と3軍の中間
●3軍:まだ出していない、様子見
ディスカッションで度々良い反応を引き出せるからこれからも使っていこう、と見定めができ、段々コンテンツの貯蔵ができていきます。
コンテンツはアクセスしやすさが肝
私はコンテンツや情報を時系列のフォルダで整理しているのですが、1軍のフォルダはその時系列のフォルダと同じ階層に置いておきます。
フォルダの名前に星印がついていて、そこに1軍のフォルダを作ってその中に該当データを入れておくという運用にしています。そうすると、一度に素早くアクセスができるというメリットがあるのです。
こうやってネタを試してみたところから新たな経験が生まれて、また内省に戻ることができます。例えば資料の共有などをこのやり方にしておくと、バラバラになりがちな情報やツールを誰でも使いやすくなりますよね。
記録主義で生産性を高める
最後に、私の記録主義についてお話ししておきます。
私は様々な記録をノートに残しているのですが、ノートにはその人の思考回路がとてもよく表れると思っています。自分の思考プロセスを残しておくことは後々役に立ちますし、成長し続けていくために必要です。そのため、折に触れて見返しています。
チームでもこの記録主義は役に立ちます。
例えば提案書の場合、ひとつのファイルに上から修正をかけていくよりも、時系列でフォルダを作って過去のデータが残るようにしておくと、担当者の思考回路と提案ペースが分かりやすくなります。
また、新しいメンバーがキャッチアップする際に、フォルダを追っていくとどんなふうに物事が進んでいったのかとてもよくわかり、それによって成果が格段に上がる、というメリットもあります。
体感値にはなりますが、記録と共有の文化は生産性を2倍、3倍にしてくれるのではないでしょうか。