「仮説を立てる力を上げるには?」「具体と抽象を往復する思考力を磨くには?」という相談をよくいただきます。人の頭の中は見えないので、「口癖」から変えていくのがおすすめです。
実践したい5つの口癖
①外からはこう見える
②もし自分だったら
③俯瞰して見ると
④一言で言うと
⑤仮に前提をこう変えると
①外からはこう見える
多くの営業は、お客様の課題や悩みを聞いたら「そのお悩みに対して、このサービスはいかがですか?」とすぐさま提案してしまいます。
しかし、その前に「伺ったお話、外からはこう見えるのですが……」と、客観的な視点からフィードバックするようにすると、情報を整理する力が上がります。
②もし自分だったら
お客様の視点と営業の視点がありますが、営業視点でしか考えていないと、思考の広がりや深みが欠けてしまいます。
そこで、お客様から課題を聞いたら「もし私が●●さんの立場だったら……」のように、仮定を置いて話してみましょう。役割や立場を入れ替えてシミュレーションしてみることで、客観視する力が上がります。
③俯瞰して見ると
役割や立場が違えば、視点も異なります。お客様の社内で関係者が複数になれば、そのぶんだけ視点も錯綜するのです。
そこで、「天から見たら、どういう構造になっているか」で考えてみましょう。「俯瞰してみると……」と口に出せば、自然と、広い視野で全体を把握する方向に思考がいくはずです。
④一言で言うと
客観視し、役割や立場を入れ替え、俯瞰し……というように色々と「いじって」考えると、そのうち「要するにこういうことではないか」というポイントが見えてきます。
そこで、「一言で言うと……」のようにキーワード化してみます。ウケるかスベるかは置いておき、端的な言葉にすることが重要です。
⑤仮に前提をこう変えると
一言で表すキーワードが見えてくると、だいぶ構造的に物事が見られるようになってきます。
そこで次に、様々な「思考実験」ができるように、前提を置き換えて考えてみるのです。「もしお金の制約条件が取っ払われたら……」「もし時間を巻き戻したら……」などと、ぐるぐる前提をいじくり倒してみましょう。
以上、「仮説を立てる力を上げるには?」「具体と抽象を往復する思考力を磨くには?」を解説しました。