リモートワーク環境下で「時間の配分やメリハリが難しい」という悩みを聞くようになりました。
在宅だと仕事とプライベートのメリハリがつきづらかったり、休みの日でもついつい仕事のことを考えていたり。
私のお勧めは、時間を「投資」「消費」「経費」「浪費」の4種類に分けて考えることです。
「その時間が自分にとってどういう意味を持つか」で考え、4つに分類してみます。
①投資:未来のために必要
②消費:今を生きるために(積極的に)必要
③経費:今を生きるために(消極的に)必要
④浪費:不要なので、本来はなくしたい
なるべく浪費をなくして経費は最小限に抑え、投資を増やしたいです。
それぞれの時間を分類する
①投資の時間
「やらなくてもすぐは困らないが、やっておくと未来に活きる」ことをする時間です。
例えば
●自己研鑽、勉強、研究
●普段行かないところに行って五感を磨く
●心身をリフレッシュして良い状態にする
●家族と大事な会話をする
●コツコツ積み重ねて後で効いてくるようなちょっとした努力
など
②消費の時間
「自らの意思で大幅な増減ができる、日常を回すために必要なこと」をする時間です。
例えば
●プレゼン予定のお客様に対する準備
●直近の目標達成のために必要な提案活動
●書き方や表現を考えないといけないメールの作成
●一緒に暮らしている家族との日常的な会話
●毎日の食事
など
③経費の時間
「日常を回すために必要だが、自らの意思だけで大幅な増減がしづらいこと」をする時間です。
例えば
●対面商談の往復移動
●会社の会議への参加
●日常の業務報告
●必要なメールのチェック対応
●風呂・トイレ・生活に必要な買い物
●睡眠
など
④浪費の時間
「本来は必要ないが、不本意ながら発生していること」に対応する時間です。
例えば
●注意すれば防げたトラブルやクレームへの対応
●自分が仕切る会議で、段取り悪さから生じる事後フォロー
●だらだらとネットやSNSを見すぎる
●相手を大事にしていないことが原因で起こる喧嘩
など
時間をうまく使うコツは
●「浪費」を防ぐ事前対応
●「経費」の時間は予め天引き
●「投資」の時間をMAX確保
●残りの時間を「消費」に充てる
が基本です。
時間の捉え方を変える
これに加えて「時間の捉え方を変える」というのがあります。
同じことをしていても、人によって「投資」か「消費」かが分かれるということです。
例えば、風呂に入りながら本を読むと、「経費」が「投資」の時間になります。
移動時間に勉強すれば「経費」が「投資」になります。
目の前のお客様への提案活動から、自組織に応用できる成功事例を作り上げて横展開すれば、「消費」が「投資」になります。
このように、視点を変え、工夫をすれば「投資」に変わるケースは多いのです。
仕事とプライベートの境界線で悩むより、時間の使い方を「投資」「消費」「経費」「浪費」の4種類に分けてマネジメントしていきましょう。